端材を活かして、飛騨の新たなシンボルを
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高山出身の大工だった父や祖父の影響で、幼い頃から木と大工道具が身近にあったという木工作家の奥井京介さん。手を動かしてものをつくるのが好きだったこともあり、高山にある高山高等技能専門校(現・岐阜県立木工芸術スクール)へ進学した。「カンナやノミなどの手加工の技術はそこで教わりました」と奥井さんは振り返る。
卒業後は工芸関連の企業に就職したものの、ストレスで体調を崩し休職することに。「休養中に自宅でできることをと、電動糸鋸機で動物モチーフの作品づくりを始めました。それをwebやクラフト展で販売する中で、有道(うとう)杓子をつくるおじいさんに出会ったんです」有道杓子とは、かつて作家・白洲正子も絶賛したという、江戶時代から高山市に伝わるホオノキの木杓子。この出会いを機に奥井さんは「有道杓子保存会」の講座に参加し、木杓子づくりを始めることとなる。
そんな中、⺠俗学者・柳田國男の著作のなかで、雪の降る夜の明け方に出るひとつ目・一本脚の妖怪「雪入道」を知る。また地元の仲間たちと、猿の赤ん坊である“さるぼぼ”に代わる飛騨のシンボルをつくりたいと話していたこともあり、端材を活かした雪入道の作品を考案する。
「木を割ったときの荒々しい木肌や木目を残し、木材のねじれや多少の割れや節も生かしています。素材感が伝わるよう絵付けもシンプルに。怖いものをつくったつもりなのですが、”かわいい”、“おもしろい”と言ってもらえて、うれしい驚きでした」
愛嬌たっぷりな表情で、つくり手の予想を超える人気となった『飛彈の雪入道』。「昔の子どもは“悪いことしたら雪入道に連れて行かれるぞ”と脅かされたそう。そんな飛騨の伝承を継いで、子どもを悪い誘惑から遠ざける守り神のような存在になってくれたら」(奥井さん)
- text: 編集部 (《奥井木工舎》飛騨高山の木工技術×愛らしいデザインの雪入道 より抜粋)
<メーカーのご紹介>奥井木工舎(おくいもっこうしゃ)
木工職人の奥井京介さんが2010年に岐阜・高山市に設立。“暮らしにそっと寄り添うものづ くり”をコンセプトに、木杓子や動物モチーフの作品、雪入道など、木の風合いや手仕事の跡 を感じ愛着の湧く作品づくりを行う。
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掲載誌
Discover Japan 2024年3月号「口福なニッポン」
サイズ |
H200㎜~210㎜ |
材質 |
ホオノキ |
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〈メーカーのご紹介〉 「奥井木工舎」
木工職人である奥井京介氏により2010年に高山に設立。動物モチーフの作品や木杓子などを、手にした人がどう使うかをイメージしながら自宅に併設した工房で丁寧なものづくりを行う。杓子をつくる際に断ち落とした部材から生まれた「飛驒の雪入道」は、伝説にも登場する妖怪で高山の新しいキャラクターになると注目されている。